花粉症メガネを使い比べてみた(第一日目)

花粉症メガネ

最近は病院などで、簡易ゴーグルを装着している関係者を見かけるようになって来た。先日の自衛隊大手町でも、同様だった。

どうも標準的な不織布マスクの次に来るものは、KF94マスクやN95マスクというよりも、簡易ゴーグルであるらしい。一年前に友人Kと会話した時とは、少し状況が変わって来たような気もする。

ちなみに我が家のお嬢様、小学生の時からシーズンになると、花粉症メガネを利用している。既にキッズ用は卒業して、現在利用しているのはジュニア用だ。本人の言うところだと、装着していた方が遥かに快適とのことだ。

ちなみに最盛期になると、花粉症メガネと不織布マスクだけでは対抗できず、アレロックを服用している。僕からの遺伝によって睫毛が長いので、どうしても眼鏡レンズと目の距離は12mm以上は必要となるらしい。

僕にしても春先は、眼鏡レンズをチェックする度に、埃のようなものが幾つも付着する傾向を感じている。先の記事でLindberg Spirit Titaniumフレームについて言及したのも、それが最も大きなレンズを利用しているという理由であったりする。

ともかく目というのは、昔から言われてきたけれども、昨今の状況だと警戒度を上げておくに越したことはないかもしれない。特に僕は「あなたは偽者だ!」と言われつつも花粉症のカ程度は症状発生しており、汚れた手で目をゴシゴシするリスクもある。

以上のような背景から、僕も好奇心が殆どだけれども、試みに花粉症メガネに手を出してみることにした。今回の記事では、まず初日の使用感を紹介させて頂くことにする。

JINS

最初に購入を考えたのは、人気マンガの呪術廻戦で、ナナミンこと七海健人氏が着用していたメガネだ。

さすがに大人気マンガだけあって、ちゃんとコスプレ用グッズも販売されている。お手頃価格なのに、けっこう実用的に使えそうだ。

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PETLILY

が、これは子供から猛烈に反対されてしまった。これを装着するならば、一緒に外出したくないとのこと。それでは運動不足の解消として、散歩へ連れ出すのに困ってしまう。
(お互いスポーツジムなど行ってないので、散歩は貴重な運動手段となっている)

なお残念ながら、夜蛾学長タイプのサングラス花粉症メガネも却下されてしまった。特徴があるアイテムは、全てダメらしい。

そこで目を付けたのがJINSである。我が家から徒歩数分の3プライス眼鏡店ということで、さっそくWebを覗いてみた。しかし.....

最近はボストンのような大型フレームが人気なのか、とにかく大きい。僕のようなN95とかFFP2マスクはおろか、普通の不織布マスクでさえ装着できるか心配になるくらいだ。さてさて...

で、ふと思いついたのが、子供のジュニア向け花粉症メガネだ。試みに借りてみると、ちょうど良い大きさだ。ちなみにZoffでも、同じようなタイプが、Mサイズとして販売されている。

と、いう訳で、僕も子供と同じ花粉症メガネを購入してみた。幸い鼻部分と耳部分は、少し調整するだけでピッタリとフィットした。「自分で必要に応じて、簡単に調整可能」という看板に偽りなしという訳だ。

JINSのジュニア向け花粉症メガネ

ただし御覧の通りで、ジュニア向けにも関わらず、フレームが眉毛にぶつかる寸前... というか、見事に接している。僕の眉毛が人並み外れて太いことが原因だけれども、子供に笑われてしまった。3プライス眼鏡店の商品はオンラインショップで購入可能だけれども、現物で確認してから購入する方が良さそうだ。

なおJINSの場合は、上記の簡易タイプ "JINS Protect" と、顔に接する部分がラバー・タイプに強化されている "JINS Protect Pro" がある。どちらのレンズも曇り止めタイプではあるが、ブルーライト低減機能は付属していない。(なお普通のUVカット機能は装備されている)

さて、さっそく試みにN95マスクやFFP2マスクを装着して花粉症メガネで外出してみたけれども、ものの数分で見事に水滴が付着して来た。ただし一般的なレンズのように、曇るようなことはない。

だから僕の場合、スマホでTwitterをチェックするのは無理になるけれども、スーパーへ出向いて買い物するようだったらば、今のところ全く問題ない。あとはこれからノウハウ蓄積や情報収集によって、もっと使い心地を改善できれば大満足というところだろうか。

たとえば、顔と花粉症メガネの密着度を上げるため、テンプル同士をゴム紐で結ぶという方策もある。ただし輪ゴムは子供から却下されたので、手芸店などで黒ゴム紐を調達する必要がある。

ちなみに次の画像の黒ゴム紐は、モレスキンのノートから取り外したものだ。これを黒いマスキングテープで固定したらば子供同伴オーケーとのことだが、さすがに勿体なくて使えない。早急に手芸店へ出向くことが望ましい。

メガネ装着ゴム

なお水滴が付着しても、速く乾くようなレンズとのことだ。たしかに夜中にコンビニへ買い物へ出かけみた時には、往路では走ったことによって水滴がついた状態になったものの、復路を徒歩にしたら乾いてしまった。

ちなみに度入りレンズに曇り止め機能まで付けると、レンズ部分がフレーム本体よりも高額になってしまう。最近はロープライスで高性能なレンズが普及しているけれども、さすがにオプション機能はコストがかかるらしい。

眼鏡市場

こちらもJINSやZoffと同じく、Mクラスの花粉症メガネを購入した。JINSと異なるのは、Zoffと同じくオーバルフレーム型の花粉症メガネも提供されていることだ。

ちなみにJINSやZoffは3,000円クラスで、価格相応にオモチャ的な雰囲気があった。眼鏡市場の花粉症メガネは本格的だ。5,000円クラスとワンランク上の価格帯になるけれども、JINS Protect Proのように、顔と接する部分がラバータイプになっている。

眼鏡市場の花粉症メガネ

眼鏡市場の説明によると、最大で98%の花粉症カットを期待できるらしい。御覧のように、ラバー部分を取り外すことも可能だ。水洗いなども簡単そうだ。

それにしても、分離した形を見ていると、往年のヒーローであるウルトラセブンを連想してしまう。あの変身に使用するウルトラ・アイは、子供心を刺激した。そう考えると、この花粉症メガネを装着するのも楽しくなって来る。

なおさすがにラバータイプは簡易タイプと比べると若干重い。この眼鏡市場の花粉症メガネは26gで、JINSは22gだった。4g分が鼻先に来るのは、人によっては重く感じられるかもしれない。

なお眼鏡市場の花粉症メガネは鼻部分の造りもキッチリしており、コチラも簡単に鼻部分や耳部分を自分用にカスタマイズできた。それからラバー部分を取り外してしまえば、普通のメガネのように利用可能だ。

このフレームに満足できるならば、レンズを度入り&オプション付きに交換して、メイン眼鏡として利用しても悪くないかもしれない。ただし残念ながら、こちらでもレンズが水滴だらけになる現象は生じている。

それから特筆すべき点としては、眼鏡市場の花粉症メガネに付属しているレンズは、曇り止め効果や速乾性だけではなく、25%のブルーライト低減効果も付属している。だから冒頭画像のように、付属レンズをそのまま使いながら、使わなくなった眼鏡レンズを重ねてみたいという発想も生じて来る。

眼鏡市場の方が、フレームに関しては優位性があると言えそうだ。さすがは眼鏡フレームの聖地である鯖江と連携している眼鏡市場だと言えるだろうか。

まとめ

以上の通りで、初心者がそのまま使用しても、どこの3プライス眼鏡店の花粉症メガネにしても、快適に利用することが出来ることが分かった。レンズに水滴が付着するのがイヤならば、カバー部分を穴あけ等で加工して、病院で見かけるような低性能ゴーグルにすれば良いだろう。

ちょっと気になるのは本体がお手頃価格な分だけ、度入りレンズに交換する場合に必要となる費用だろうか。ともかく曇り防止機能やブルーライト低減機能まで付けようとすると、オプション機能のプラス分が気になって来る。

さらに高齢者の場合には、遠近両用レンズとか、中近両用レンズの問題も生じて来る。JINS Protect Proや眼鏡市場の分離型フレームは問題ないけれども、やはり花粉症メガネ専用フレームに対して高額レンズを装着するのは、ちょっと出費バランス的にも気になってしまう。

それではだ一回目は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静