入門

ノートの選ぶ時にはサイズよりも方眼マスが重要な理由

さまざまなメモ帳やノートが、世の中には存在します。その中から自分に合った一冊を選ぶのは大変なことです。

メモやノートを取るという行為そのものにハマってしまう人も出て来るほど、メモ帳やノートの選び方は奥が深いです。特にサイズは話題になります。

しかし実はサイズは大して重要ではなくて、それよりも方眼マスを採用していることの方が遥かに重要なのです。

そこで今回は、「実はサイズは大して悩む必要はなくて、それよりも方眼マスを使うことによって、メモ帳やノートを使った効果を出せるようにすることが大切」ということを説明させて頂くことにします。

サイズは本当に重要か

B5サイズが理想的

メモ帳やノートを選ぶ上で、最大の問題は “サイズ” だと言われています。

雑誌や本でメモ帳やノートの使用方法を紹介している方々は、「B5サイズ以上が理想的」と説明している場合が多いです。

私がメインで紹介している “頭の良さはノートで決まる” の齋藤孝教授や、”メモの魔力” のShowroom前田裕二社長も、昔はB5サイズのノートやメモ帳を使っている様子がインタビュー記事や著書に登場しています。

手帳メモ・ノート200%活用ブックの中で、元ボストンコンサルティング日本支社長だった堀紘一氏も、アイディアを展開するにはB5サイズ以上が望ましいと指摘しています。

映画のシンゴジラでも、生物学の教授はB5サイズくらいのメモを何枚も貼り合わせていました。そしてA4サイズの大学ノートを利用している先輩は、両手でノートを抱きしめるようにして、社内を持ち歩いています。

さすがにA4サイズは、なかなか持ち歩くのが大変そうです。カバンに入れて移動することを考えると、やはりB5サイズが妥当なところでしょうか。

たしかに大学ノートはB5サイズが標準的です。メモ帳はともかく、ノートではB5サイズが理想的だと言っても良いのが「現在の状況」です。

理想的だが重要性は低い

以上は、現在へ至る過去の流れでした。しかし実は、今日時点の最新状況は若干異なっているのです。

なぜならボールペンの “ボール (チップ)” の小型化技術が進み、0.28mm径のボールペンなどが登場しているのです。つまり「容易に小さな文字を書けるような時代」がやって来たのです。

それも昔からの売れ筋である黒や赤だけに限らず、0.28mmクラスであっても、青や緑などの豊富なカラーが登場しています。さらにメガネのレンズ技術も進歩し、そしてお手軽な価格のメガネであっても、遠近両用レンズが利用できるようになりました。

遠近両用レンズとは、レンズの上側では遠くにピントが合って、下側では近く(手元)にピントが合うようなタイプのレンズです。年配の方々は利用していることが多いです。

ちなみに冒頭画像のメモ帳に描いたマッピング・シートは、もともとはB5サイズノートで作成されていたものです。それをモレスキンのポケットサイズ版ノートに、0.5mm径の油性ボールペンで転写してみました。

モレスキンのポケットサイズは、B7サイズよりも大きく、A6サイズよりも一回り僅かに小さい大きさです。そんなに小さなノートなのに、マッピングシートを書き込むことが出来るのです。

ちなみにモレスキンのポケットサイズ版ノートには、”頭の良さはノートで来まる” 著者の齋藤孝教授が考案した “偏愛マップ” を記入することも可能です。

モレスキンのポケットサイズ版ノートは、昔から存在する有名なノートです。トム・ハンクス主演の映画ダヴィンチ・コードにも小道具として使われていました。それにマップ図まで書き込めるということは、いつでもどこでも参照することが可能になったのだと言えます。

本当になかなか便利な時代になったものです。それに2000年初め頃に登場した糸井重里さんの “ほぼ日手帳” もA6程度のミニサイズ手帳ですが、継続的に利用ユーザが増加しています。

最近では “ほぼ日手帳” にも各種サイズが登場していますが、やっぱり基本はA6サイズです。試みに子供が使い捨てた “ほぼ日手帳” へ、私も頭の中で考えていることを書き込んでみました。

このメモを取るのには、0.28mm/0.38mm径のジェットストリーム油性ボールペンや、同じく0.28mm径のゲルインクボールペンを使いました。それで上記の画像のような内容まで、全くストレスなく書き込めてしまった訳です。

早くから「小型ノートでも十分に使える」と見抜いていた糸井重里さんの先見の明には、ひたすら脱帽するばかりです。

そしてポケットサイズ版では間に合わない量を書き込みたいのであれば、先程の映画シンゴジラに登場した教授の真似をして、ノートの各ページを切り取って貼り合わせてしまえば良い訳です。もちろん最初からB5サイズが必要だと分かっていれば、B5サイズで作成したものを、折りたたんでノートに収納して、持ち歩いて参照することも可能です。

つまり映画のシーンのように、わざわざ大きな机の上にマップを広げる必要はなくなってしまった訳です。見た目は地味になって面白くありませんけど、実用性は高くなっているという訳です。

(もちろん長時間じっくり眺めるような場合には、B5サイズの方が便利なのは確かです)

また “メモの魔力” の前田裕二さんにしても、最近はA5サイズより一回り小さいモレスキンのラージサイズ版ノートを持ち歩いています。というか齋藤孝教授の “教育手帳” ように、モレスキンと紀伊國屋書店と協力してオリジナル版モレスキンノートを商品化してしまいました。

(ちなみに商品のセット内容には、前田裕二さんが使用している0.5mm径ジェットストリーム多色ボールペンも含まれています)

先に紹介した映画ダヴィンチ・コードでは、主役のロバート・ラングドン教授役を主演したトム・ハンクスが、モレスキンのポケットサイズ版ノートを講演時に取り出していました。

また私の研究所出身の元上司も、同じくモレスキンのポケットサイズ版ノートを持ち歩いてしました。

という次第で、現在ではメモ帳やノートのサイズに拘る時代は終わってしまっているのです。それに私のような者には、机の上にB5サイズのノートを広げるような余裕など余裕がありません。

何しろ小さな机で、その上にはデスクトップパソコンではなくてノートパソコン(最近ではiPad Pro)が鎮座している訳です。そうなると前田裕二さんと同じで、モレスキンのラージサイズ版ノートを使うのが精一杯です。

だからノートのサイズに関しては、次のようになります。

特に理由がなければ、使い慣れたB5サイズの大学ノートがオススメ。しかし今は筆記具の技術が進歩しているので、あなたが好きなサイズを選べば良い

そんな訳でメモ帳やノートの選び方で悩むよりも、ともかく使い始めてみることがオススメとなったります。

ノートで重要なのは罫線

さてメモ帳やノートといった手帳には、綴じ手帳、システム手帳、リング式ノートのような種類が存在します。これに関しては “頭のよさはノートで決まる” の齋藤孝教授は、システム手帳でなければ、別に何でも構わないと言い切っています。

(システム手帳は各ページがバラバラに散ってしまうリスクがあるのが良くないとの指摘です。逆に言えば、そういう使い方をしないのであれば、別にシステムでも構わない訳です)

その通りです。ただし別に何でも構わないということであれば、見開きで使える綴じ手帳が最も便利です。大学ノートや、モレスキンのノートです。

ただしノートの形式は大したことありませんけれども、一点だけ注意した方が良いことがあります。

それが「方眼マスであること」です。

慣れていれば、別に私のように横罫線とか無地でも構いません。しかしメモ帳やノートの最大の利点は、「図 (イメージ) を描けること」です。

だからという訳ではありませんけど、ほぼ日手帳では先ほどの画像のように、方眼マスを採用しています。私の元上司も方眼タイプのモレスキンを使用していました。前田裕二さんのオリジナル版モレスキンも方眼マスです。

Pyramid Principleのピラミッド図を描く時も、方眼ノートの方が便利だと言えます。

私が横罫線のノートを使用しているのは、単なる予算の都合だったりします。たしかに方眼マスの方が、どこに何を描くのか設計しやすいです。

そういった訳でノートのタイプに拘る必要性は大きくないけれども、特に初心者は方眼マスのメモ帳やノートを使うことが「強いオススメ」となります。

まとめ

メモ帳やノートに関しては、サイズやタイプで悩む人が多いです。しかし結論としては、「それよりも方眼マスを選ぶこと」が初心者向けのオススメとなります。

私にしても文字を書き込んでいる時、ついつい無意識に横罫線に沿って、行単位で文章を書き込んでしまっていることがあります。予算に余裕があれば、ぜひ方眼マスを使いたいところです。

ただし方眼マスにしても、「絶対に方眼マスを使わなければならない」というものではありません。「方眼マスだったら便利」という程度に過ぎません。

大切なのはメモ帳やノートを使って思考を整理し、そして欲をいえば「創造的なアプトプット」まで叩き出すことです。その意味ではノートよりも、多色ボールペンを活用することが大切です。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静 (よつばせい)